美しい組版はエディトリアル・デザインにおける永遠のテーマだ。
ましてこのDTP化が進行する時代に、確かな組版技術は、伝統工芸のように、
風前の灯火なのかも知れない。それでは決していけないはずなのだが…。
このシリーズでも組版の美しさ(読みやすさ、オーソドキシー、新しさ…)を追求したが、
残念ながら不満は残る。しかし著作の内容、文体のリズム、それらを総合的に判断し、
同一フォーマット内にヴィジュアル化し、「本の中身」を作っていく作業には醍醐味がある。
しかしその結果どうであるかは読者の批判を待たねばならないだろう。
購入、一読した方はぜひblanc@blanc.co.jpまでご批判をお寄せください。